Etap1 緊張の一日目

前日に問題なく車検を終え、翌朝のスタートを迎えた。スタート場所は、チンギスハーンホテルの正面玄関前。初めてのナビゲーションという事もあり、不安な気持ちと競技を体験できるという楽しみな気持ちが混ざり合い複雑な気分だった。
沢山の観衆がホテルの前に集まり、それらの人に見送られながらスタートを迎えた。スタートして初日のSSまで数十キロは舗装路を走る。それまではコマ図を見ながらのナビゲーションに慣れる事に専念した。しかしSSが始まってみると、その難しさを痛感する事になる。
ダート路面に入り草原に生えているハーブの香りが車内に入って来たのが今でも強く印象に残っている、緑の草原の中を走る今までに見た事のない景色だった。しかしそんなモンゴルの美しい大地の景色にみとれている間もなくナビゲーションに集中しなければならない。全く素人の私の隣には経験豊富な菅原会長、やはりかなりのプレッシャーを感じる。コマ図の細かな指示を読み解きながらナビゲーションをするという作業にもたつく事も多く、さすがの菅原会長も私が初めてという事もあり丁寧にアドバイスをしてくれた。
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