まずはカミオンバレーのメンバー紹介。ドライバーはいいとして、ナビゲーターはあの博田君。パリダカやチュニジアで活躍中の日本が誇るトップライダーである。このラリーレイドモンゴルでは3連覇を達成しており、なんとも心強い。が、すぐ寝るのが難点。彼とはパリダカでも一緒だし、なんといっても同い歳だけにお互い気楽である。そして、がんばりやの通訳のハグワー。彼はモンゴルで日本語の教師をやっている29歳。だけど話言葉がいまいちでちょっと不安。でも、真面目でがんばりやさんの性格は好感が持てる。
実際のラリーのスタートは12日。我々カミオンバレーの任務は、本来ラリーの最後方を走るのであるが、リエゾン353km地点の給油ポイント・チェック係を任されたため、エントラントに先駆けて16:30にウランバートルを後にする。迂回をすればすべてアスファルトの道路を走っていけるのだが、テストを兼ねてあえてオンコース(実際のラリーで通るコース)を選択。そのオンコースもはじめの30km以外は舗装路で余裕綽々と思いきや、早くも30kmのオフロードで悪戦苦闘。とにかく、どんな小さなギャップでもその衝撃が凄まじい・・・。
やっとの事で舗装路に出るが、これがまた凄まじい。一応、舗装はされているが穴、穴、穴のオンパレード。普通の車では問題ない穴も、このトラックは空を飛ぶ。とてもじゃないがアクセルは開けられない。そんな中、なんとか距離をかせいでいると突然メーターがストップ。まあ、メーターぐらい動かなくても車は走る、ということで353km地点を目指し車を進める。
夜になった。昼間は強烈な日差しで暑いくらいのモンゴルも、夜は風が冷たい。そろそろ窓を閉めようかとパワーウインドウのスイッチを押すが、まったく反応なし。まあ、窓が閉まらなくても車は走る、ということで先に進むが、とにかく寒い。おかげで眠気はふっとんだ。日が変わり1時頃、距離は来ているがその地点の目印が見つからない。夜だから尚更である。そのまま20kmほど注意をしながら進むが、やっぱり見つからない。「どうやら違うよ博っちゃん。」って事で、来たコースを戻ることに。戻ること30km、もうだめだと誰もが思って走っているとポツンと目印の看板が。あったあったということで、なんとか無事に2:30に到着。しかもそこはガソリンスタンド。はじめから知っていれば簡単に見つかる場所でありました・・・。とりあえず、窓を手動式にして寝ることに。博っちゃんは電話番ということで車の中で、私は通訳と一緒にガソリンスタンドで寝ることになった1日目でありました。

TOTAL  383km
走行時間 10時間