さあ、ウランバートルまで200km。最後にもう一度気を引き締めて、6:25、いざウランバートルへ!それにしてもハグワー君、しゃべりかけても一言もしゃべらない。かなりの重症である。この旅、余程堪えたか。
ラリーも最後だというのに、一向に道は良くならない。ウランバートルに近ずくにつれて生活のにおいがただよい、あの尾根の向こうに町が見えるはずと、常に思うのだがなかなか町は現れない。それにしても200kmが遠く、遠く感じる。そんな思いで尾根を何度も何度も越え、やっと見えました町並みが。「ウランバートルだ!」と叫ぶと、ハグワーの口がやっと開いた。「あれはウランバートルではありません。」何っ!?
でもそこはウランバートルの隣町。ここからは念願の舗装路となり、舗装路のありがたさを心の底から感じるのでありました。走ること30分。峠を越えた先に現れたウランバートルはもの凄い大きさで、しばし言葉を失った。そしてハグワーはとても嬉しそうで、いつものおしゃべりが復活。車内は和やかなフインキに包まれた。11:50、ウランバートルの車庫に無事到着。ぼくらの旅は終わった。

それにしてもモンゴルの魅力は絶大だ。その大地を訪れた誰もが、それに魅せられ心を奪われる。一度行ったらやめられない。それほどの何かをモンゴルは持ち、そして与えてくれる。2000年、モンゴルの地であなたに逢えることを願って・・・。

TOTAL  190km
走行時間 4時間30分