■8月14日[晴れ時々雨]/CP~バヤンホンゴル(ETAP-1) 朝、8:00ごろ、寒さで目が覚める。今頃はチンギスハーンホテルでは、スターティングセレモニーが行われているだろう。速いエントラントはスタートしてから約2時間でこのCPに着くはずだ。早速、CP設営の準備に取りかかる。
このCPでは、2輪には給油、4輪には通過確認のスタンプを押すことが任務。CPでの仕事の分担を確認した後、エントラントがやってくるのを待つ。数台の現地の車が通る以外、なにも変化が起こらない大平原にのびる1本道の先を見つめながら時間を過ごす。
 そして、第1陣が到着予定の10:00。しかし、だれもやってこない。しばらく待ってもやってくる気配が無い。それから約1時間が経過したころ、道の先に1つのヘッドライトを見つけた。1番目のエントラントである。その後、次々と2輪と4輪やってきて、またいつの間にか現地の人たちもたくさん来ていて、先ほどと打って変
わり周りがにぎやかになってきた。
最後の2輪のエントラントがコースにもどった後、CPを片付け、出発するため車のエンジンをかけようとしてみた。。。かからない。。。どうやら、エンジンを止めている最中に衛星電話など電気機器を使用したため、バッテリーがあがってしまったようだ。こうなれば、定石通り「押しがけ」しかないだろう。しかし、この車は20t近くあり、人力だけで動かすのはほぼ不可能に近い。さらに、先ほどまでたくさん居た現地の人たちも居なくなっている。どうしよう、ここでカミオンバレー来年の目標物となるか。。。落ち着いて辺りを見回すと、車の前にちょっとした段差がある、また幸いなことに
車が止まっている場所には軽い傾斜がある。これらを利用してエンジンをかけることに成功し、CPを後にした(14:23)。
昨日、トリップメータとGPSが不調ということが判明したが、このCPでのオフィシャルと自車とのGPSの数値に差があったため、その差を補正した数値を入力し、GPSをメインにして走行をすることとした。なおトリップメータも不調であるが、コマ図の距離数と補正係数を走行中暗算で計算し、参考データとして走行をはじめた。CP出発後、残りのリエゾン130kmを特に問題も無く走行し、SSのスタート地点に到着。SSにはいると一転してダートになり、轍が何本も走っているのを目の当たりにする。日本に居た時、話に聞いていたが、実際見ると気が動転してしまい、少しパニックに陥る。 メインピストは?目標物は?分かれ道はどれ??
17:50ごろ、無線が入る、#104及び#14転倒。58km地点、#104の転倒現場に到着(18:05)。現場近くは、スピードに乗れる固い地面だが轍が深くほれている。その轍にひっかかり転倒したのだろう。乗っていたエントラントは無事な様子、しかし、そうとうショックなのか口数が少ない。車両はフロントガラスが飛び散り、天井と右前がつぶれていたがどうにか自走できるようなので、その準備ができるまでその場で待機する。その後、#104がゆっくりと走り出したので、その後を追っていく。 その5km先、今度は#14の転倒現場に到着(18:43)。こちらのエントラントは、「転んじゃいました」と転倒したにもかかわらずいたって元気な様子。こちらも自走可能な様子で、2台でゆっくりとビバークを目指すこととなった。カミオンバレーも彼等の追うようにSS、リエゾンをこなしビバークに到着(23:
32)。
ところで、CP出発前、補正した値を入力したGPSは、全く持って正常に位置を示さなかった。また、トリップメータも暗算しながらでは、うまく距離が合わなかった。今日のコースは1本道のようなコースだったので、どうにかゴールすることができたが、明日からはこれらをどうするかが課題である。
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