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■番外編

■8月15日[晴れ]/バヤンホンゴル〜オリアスタイ(ETAP-2)

 スタート前にビバーク近くにある町に燃料補給に行き、ビバークに帰ってくるとすぐに任務開始(8:30)。まだ、トリップメータやGPSの不調に対する解決策は見出せていない。そのため、オフィシャルから渡された数値をそのままGPSに入力しこれをメインにして走行し、トリップメータは、昨日と同じようにコマ図の距離数と補正係数を走行中暗算で計算し参考データとして走行をはじめた。

バヤンホンゴルの町で燃料補給

 スタートしてしばらくすると、コースは平原のなかへ。視点の高い我々のカミオンからは遠くを見渡すことができてとても気持ちが良い。その横をオフィシャルのヘリコプターが我々をかすめるように低い高度で追い越していく。
 しばらく走ると、右手のかなり遠くを昨日転倒した#104が砂埃を舞い上げながら元気に走っているのを発見。カミオンバレーはオン・コースを基本的に走っているので、我々から見て遠くを走っているということは、さてはミスコース?!しかし、捜索をしなければと思っているうちに、#104を見失ってしまう。

 その直後、再び右手方向から今度は銀色の見慣れた物体がこちらに向かってきた。そして、そのまま我々の目の前を横切って猛スピードで走り去っていった。。。この銀色の物体の正体は、弊社の近藤/菅原組の#101。百戦錬磨の菅原がナビをつとめる車が我々の前を横切るということは、こちらのほうがミスコースしているのか?!そんな不安に襲われた我々は、#101の後を追うことにした。
 しばらくすると、50km付近でコマ地図と同じような距離に同じような分かれ道を発見。地図の指事通りに進んでいく。先程出会った#101もここを通った跡がある、間違えはないだろう。しかし、道はだんだんと細くなり山間へ。どうもおかしい。。。よく見ると、2輪の轍は無いし、4輪の轍も数台分しか無い。これは絶対におかしい。。。たまたま近くにいた放牧をしている少年に聞いてみたところ、丘の反対側をたくさんのバイクと数台の車が通っていたとのこと。そちらがオン・コースと判断をし、コースにもどる。なお、#104も#101も戻って来る様子は無いものの、進んでいる方向は間違えていないようなので、我々はそのまま走行を続けた。
 その後順調にコースを走り、126km地点の大きな橋のたもとにあるCPに到着(12:38)。途中、町の中を通る。町のなかでは同じような道がたくさんあり、どれが本当の道なのか分かりにくい。落ち着いて見れば分かるようなものだが、なぜか進む方向がわからなくなってしまう。結局、ドライバーの助けを借りてこの場を通過する。これからもたくさんの町を通過することになるので、ここでのナビゲーションが今後の課題だろう。
 230km付近から石舞台のような奇妙な形をした岩がたくさん現れる。その間を縫うようにして進み、247km地点のRCPに到着(15:16)。

オフィシャルのヘリコプターから

 日が落ち、周りが暗くなった山道を進む。しばらく進むと、3つの連続する木の橋にかかる。コマ図の指示には「!!!(トリプルコーション)、ナビは降りて確認必要」とある。懐中電灯を片手に通訳のハグワーと橋を見に行ってみるが、20tもの重量があるカミオンにはこの橋は危険であることは明らかであった。しかし幸いなことに川の浅瀬をわたる迂回路があったので、それを通り無事この場をあとにした。
 SSのゴールまで残り約20km、あともう一息である。コマ図通りに分かれ道がでてくる、枯れ川もでてくる、しかし、その次に出てくるはずの橋がでてこない。GPSは進む方向を正面に示している。そうこうしているうちに、全く轍がない台地に来てしまった。GPSが示す進行方向は、暗くてよく見えないが山があるらしく行き止まりのようだ。また、ミスコース。。。コースに戻るために真っ暗ななかを走り回ってみるが、全く道を見つけることがで きない。行けども行けども、そこに入ってきた道にさえも戻れない。ぐるぐると走り回っているうちに、四方を壁に囲まれてその場から抜けだせないかもしれないといった恐怖感に襲われる。その後、運良く見つけたゲルでレースの車が走っていった方向を教えてもらい、どうにかコースに復帰、指示通りに橋がでてきた。そして、511kmの飛行場横にあるSSゴールに到着(23:24)。  

 ゴールのあとは、約30km先のビバークへ向かうのみ。オリアスタイの街中を抜けていく。あともう少し。しかし、この場に来て、再びミスコースをしてしまう。指示通りに道を進んでいったつもりだが、次に出てくるはずの目標物がでてこない。暗闇で見落としてしまったのだろうとさらに進んでみるが、道はだんだんと細くなり山間の中へ。車が通った轍さえもない。そこで来た道を戻ってみたところ、曲がる場所を間違えたことが判明。正しいコースに復帰する。その後、暗闇に小さく光る赤色灯を発見、そこへ一直線で向かいビバークに到着(24:27)。

こいしです。