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■番外編

■8月17日[晴れ]/オリアスタイ〜ゾーモッド(ETAP-4)

 車両の整備が終わり、ビバークをスタートする(8:25)。本日のコースは、前半はETAP-2の逆走となる。日中明るいと、先日暗闇の中通った時には見えなかった物がよく見える。2日前、最後の最後になってミスコースをした場所もよく見える。しばらくすると先日迂回して通った3連橋に到着(10:20)。

3連橋の河を渡る

 ここからSSのスタートになる。河渡りで水没してしまった3台のバイクを残し、カミオンも再び走り出す(10:50)。雨が降った後のため、所々に大きな水たまりがある。細い道なのでゆっくりと走っていると、先程橋に残してきた3台のバイクが元気よく抜かしていく。
 実は我々には問題があった、燃料がなくなりそうなのである。よって、コース上の どこかの町で約700リットルの給油を絶対にしなければならない。どこかに町は無いのかと地図を見ていると、#12が転倒したという連絡が入る(14:25)。110km地点でタイシルという町を見つけ、そこで給油することにした(15:10)。給油所にで給油をはじめるがどうも様子がおかしい、ホースが伸びてきている小屋 を覗いてみると、なんと手動の手回しポンプ。約1時間をかけて給油をすませ、給油 所を後にした(16:17)。なお、幸いにも怪我をした#12のエントラントは他 のオフィシャルに収容されたということなので、あとはバイクを回収するだけである 。
 平坦で見晴しのよい草原の中の1本道、道も荒れていないのでとにかくスピードが 出る。しばらく行くと、ちょっとした起伏と深めの轍があるポイントの先に#12の バイクが1台だけポツンと置いてあった(132km地点、16:45)。バイクの回収後は順調に走行し、168km地点のCPを通過(18:28)。

モンゴルを快走するカミオンバレー

 辺りが暗くなってきたころ、前方からエントラントらしいバイクが近付いてきた(約260km地点、20:10)。 #14である、ミスコースをしたらしい。#14はいろいろと走り回った後、コースを見つけたらしく走り去って行った。我々はそのテールランプを追うようにして走行し、292km地点のRCPに到着(20:42)。
 そして、給油が終わり走りはじめた#14の後を追うように、RCPに残っていたCP2 、CP3、カミオンの順でコンボイを組んでビバークへ走りはじめた(21:00)。疲労の色が見える#14は途中何度も転倒を繰り返し、それでも自力でバイクにま たがり走り続ける。「リタイアするか?」の声にも拒否をし走り続ける。#14が再び転倒し一団が止まっている時、こちらへ一直線に向かってくるヘッドライトを見つける(533km地点。6:00)。そのライトは2つ見えたが、その間隔は一定していないのでバイクらしい。しかし、丘などがあるためそのライトは見え隠れし、とうとう見失ってしまう。そのライトがエントラントの可能性もあるので、カミオンがその場に残り、その正体を待つこととなった。    

 仮眠をとっていると、バイクのエンジン音で目がさめる(7:45)。ドアを開けて覗いてみると、#26、#27、#28のエントラントだった。どうやら先ほどのライトは彼等だったらしい、近くにあったゲルで一夜を明かしここまで来たということである。走り去った3台のバイクを追うように、カミオンは再び走り出した。
 しばらくすると、岩と砂だけの埃っぽい大地になり、その先に木が生え緑が生い茂 ってる所を見つけた。さらにその緑のなかにオフィシャルの姿も見える。あそこがビ バークだ、もうコマ図は関係ない。道も関係ない。一直線にそこへ向かう。そして、 ビバーク到着(8:18)。

こいしです。