今日は、片道約30kmを往復するコース。再びループ状のコースのため、我々カミオンバレーの出動は無く休日となった。そのため、いままで十分にできなかった車両整備に勤しむ。時間はたっぷりとあるため、スタートをゆっくりと見てから整備をはじめる。他のオフィシャルの車両も整備をぼちぼちとはじめており、エントラントの居なくなったひっそりとしたビバークには整備をする音だけが聞こえていた。

ビバークでの初めての昼飯(カレーライス)を食べ終わり再び整備をはじめようとすると、日が高くなったためか暑くなってきた。ふと辺りを見回すと、さっきまでの整備の音は聞こえず、現地人のスタッフはトラックの下など日陰に入って新聞を読んだり、居眠りをしていた。
自分もその頃にはある程度仕事が片付いていたので、ペースを落として残りの仕事を片付けていく。それにしても暑い。よってビバーク近くにある泉に水浴びをしに行く。何人か先行して行っていたようだが、自分が行った時はちょうどだれも居なくなったところらしく、一人だけとなった。久しぶりに頭を洗った後、ゆっくりと辺りを見渡すと平原だけが目の前にずっと広がっていた。余計な雑音は全く無い、風の音と太陽の光線が降りそそぐ音だけが聞こえる。泉の回りには、人を含めいろんな動物の足跡がたくさんある。人もいまだに自
然の一部であることをここで改めて感じた。
ビバークに戻り翌日以降のコマ図を見ていると、涼しくなってきた。そして、ビバークに再び整備の音が聞こえはじめた。暑い時には休み、涼しいときに仕事をする、このペースがとても自然に感じられた。とにかく一生懸命になって仕事をしている日本でのペースはここでは通用しないようだ。
